内川幸太郎

　サクラのエースが躍動した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2022-23」2月28日の第2試合では、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連投）が第1試合に続いて連投。オーラスでの大逆転でチームに価値ある1勝を持ち帰った。第1試合ではオーラスで満貫をアガってラス目から2着目とするも、トップを取れずに「残念ですね」と無念の表情。そのインタビュー時、「トップを取ったら連投を志願しようと思った」と口にしたからか、控室では次戦のために準備していた堀慎吾（協会）をはじめとするチームメイトに「どうします？」と聞かれたそうで、内川は連投を決意したそうだ。 【映像】内川幸太郎、大逆転の倍満ツモをアガったシーン 　セミファイナルシリーズ進出圏内のボーダーライン上から抜け出すべく、是が非でもトップを。そんな強い思いが引き寄せたのか、起家から内川、EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）、セガサミーフェニックス・東城りお（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）の並びでスタートした当試合では、親番の東1局0本場でいきなりリーチ・ドラ2の7700点を獲得。同1本場ではリーチ・ツモの3000点（＋300点）、東2局ではリーチ・タンヤオの2600点（供託1000点）をアガり、順調に得点を積み重ねた。東3局1本場では松ヶ瀬に満貫を振り込んで「みんな、ごめんと思っていた」そうだが、3着目で迎えたオーラスでは親番の高宮がリーチを仕掛ける中で追随。見事に高目のアガリ牌を射止めると、リーチ・ツモ・平和・純チャン・三色同順・の倍満・1万6000点（＋300点、供託1000点）で大逆転トップを飾った。 　試合中は終始、厳しい表情だった。内川は「自分で言っちゃったからね。これはトップを取って帰らないと…」と志願の連投に責任を感じていたそうで、「疲れました、本当に」とポツリ。ようやく表情を緩めると、「胃が痛かった、久しぶりに」とも続けた。この1勝で、第1試合で僅差に迫られたセガサミーフェニックスを突き放すと同時に5位まで浮上したことについては、「今はもう、8位からみんなが頑張ってポイントを持ち上げているので、今日はうちが良かったな…くらいですね」と冷静にコメント。「まだ12戦、6日ずつ全チーム（試合が）ありますので、本当にどうなるか分からないと思いますから、気を抜かずに行きたいと思います」と兜の緒を締めると、この日、パブリックビューイングで集まった福岡のファンには「なんとかトップを取れて、盛り上がったかな」と笑顔を見せ、「まだ1戦1戦、大事に戦っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」と頭を下げた。 【第2試合結果】 1着　KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）4万1400点／＋61.4 2着　EX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）3万2900点／＋12.9 3着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）2万3500点／▲16.5 4着　セガサミーフェニックス・東城りお（連盟）2200点／▲57.8 【2月28日時点での成績】 1位　EX風林火山　＋533.5（82/94） 2位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋484.0（82/94） 3位　渋谷ABEMAS　＋17.9（82/94） 4位　U-NEXt Pirates　▲77.8（82/94） 5位　KADOKAWAサクラナイツ　▲120.7（82/94） 6位　TEAM雷電　▲137.1（82/94） 7位　セガサミーフェニックス　▲290.5（82/94） 8位　赤坂ドリブンズ　▲409.3（82/94） ※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ　2018年に発足。2019-20シーズンから全8チームに。各チーム4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム94試合（全188試合）。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各20試合・全30試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（16試合）に進出し、優勝を争う。 （ABEMA／麻雀チャンネルより）